事件概要3:控訴審(高裁)の判決と上告2010/05/16 08:22

3.控訴審(高裁)の判決と上告

 控訴審においては、衣川清子氏の人柄と仕事ぶりを証明する短大卒業生らの陳述書49通が提出された。また,解雇撤回を求める要請署名2000余筆が提出された。「連名書」が大学経営者の半ば強制的な指示によるものであることも証人をもって再度明らかにされた。しかし,民事14部房村精一裁判長はこれらを無視して,「教員としての適格性・協調性欠如と学生からの信頼は両立しうる」「『連名書』の自発性を疑うに足る証拠はない」として地裁判決を支持し,控訴を棄却した。衣川清子氏はただちに上告し、3月5日に上告理由書・上告受理申立理由書を提出した。現在、第1小法廷に係属中。

 衣川清子氏の不当解雇・不当判決撤回のための支援活動は急速に広がり、東京私大教連、首都圏大学非常勤講師組合、新英米文学会・世界文学会・日本科学者会議有志多数、短大卒業生らが、署名活動、カンパ活動など積極的におこなっている。

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